インターネットのおかげでいつでもどこでも情報を得ることができ、世界中と繋がれるようになりました。でも、どこか満たされない気持ちがあるし、むしろ不安や不満や嫉妬などが広がっています。これだけ便利なのにどうしてみんなが幸せを感じられないのでしょう。みんなが未来に希望を持てないのはなぜでしょう。時間や距離を超えて関係を作れる時代なのに生きづらさが残っています。

現代は情報が溢れているがゆえにコミュニケーションが不足している時代です。
ここまで情報が行き交わないときは、もっと距離の近い関係性が存在していました。
今では珍しい醤油の貸し借りやないものを補い合うこと。多く取れ過ぎた作物を近所の人に持っていくことなど。そんなコミュニケーションがかつてはありました。

世界と簡単に繋がれるインターネットが普及した時代の中では、土地に縛られたコミュニティの意味が薄れています。
今、地域やローカルと呼べるものは場所や土地などではなくて一人一人の好みや経験や日常の中にあるのではないでしょうか。一人一人がローカルになってそれぞれの異なるローカルを分かり合うことができたら、もっと面白い考え方や生き方ができるのではないかと考えています。インターネット時代の先にあるコミュニケーションの形。それはどんなものでしょうか。

私は表現を通して今の時代の中で世界中の人と新しいローカルなコミュニケーションの形をつくっていく活動をします。